車載ECUの信頼性評価:温度サイクル試験
概要
温度サイクル試験は、ECU(電子制御ユニット)を高温と低温環境に繰り返しさらし、熱ストレスによる部品の劣化や接合部の不具合/誤動作を確認する試験です。自動車の実使用環境では、昼夜や四季、エンジン稼働のオンオフによって温度が大きく変化するため、それを模擬することで長期信頼性を評価します。
試験の目的
・繰り返し熱ストレスによる機能劣化や通信異常の有無確認
・製品寿命の予測および市場不具合の未然防止
試験方法
1.ECUを恒温槽に入れ、規定された高温と低温を繰り返し与える
1サイクルあたりの昇温/降温速度:1~3℃/分
高温保持時間:30分~1時間
低温保持時間:30分~1時間
2.通電状態で通信、信号処理、制御出力などを監視
3.試験後に外観、電気特性、機能確認を実施

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-4 | 電気電子部品の環境試験 |
LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
JASO D014 | 日本自動車規格 |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・試験のみならず試験前後の特性チェック/動作確認含め、受託にて対応させていただきます。
・温度サイクルだけでなく振動試験など、他の環境ストレス試験と組み合わせた総合評価を支援
活用事例
◦パワートレインECUの熱影響評価
◦EV用バッテリー制御ユニットの長期信頼性確認
◦OEM要求に基づく1000サイクル以上の温度サイクル試験
よくある質問(FAQ)
温度サイクル試験と温度ステップ試験の違いは?
温度サイクル試験は「繰り返しストレス」による耐久性/誤動作の確認、
温度ステップ試験は「各温度帯での挙動評価」が目的です。
サイクル数はどれくらいですか?
一般的には10~30サイクル程度です。
試験中に通電状態での確認は可能ですか?
はい。通電試験も組み合わせ評価できます。

温度サイクル試験のご相談・お見積り
車載ECUの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
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