ペルチェ効果とは? ~車載コネクタ信頼性試験編~
概要
ペルチェ効果とは、異なる金属や金属合金の接合部に電流を流すと、一方の接合部で吸熱し、もう一方の接合部で発熱する現象を指します。
これは熱電現象の一種で、電流の流れに応じて接合部に局所的な温度差が発生することから、車載コネクタの信頼性試験でも注意が必要です。
温度上昇試験、カレントサイクル試験など温度を測定する試験においては大きく影響してしまう可能性があります。
車載環境では、端子接触部や圧着部に微小な電流が流れることで、ペルチェ効果による温度上昇や温度勾配が局所的に発生し、接触抵抗や端子材質の熱膨張に影響を与える場合があります。
特に高電流・長時間通電条件で顕著になります。

試験上の影響・注意点

・接触抵抗測定への影響
ペルチェ効果による温度変化は、端子接触部の抵抗値に変動を与えることが
あるため、4端子法による測定が推奨されます。
・局所的発熱による樹脂変形
樹脂ハウジングやゴムシール部で微小な発熱が生じると、長期的に樹脂の劣化や
変形リスクがある。
・温度上昇試験との関係
通電試験や温度上昇試験時は、ペルチェ効果による影響を考慮し測定箇所や試験条件を設定する必要があります。
comqudaの強み
・30年以上の経験に基づく柔軟な試験提案
・標準規格準拠からカスタム条件まで対応
・不具合解析・コンサルティングも一体で提供可能
・他社試験機関のハンドリングも対応し、面倒な作業ごともワンストップでサポート
お問い合わせ
comquda(コンクーダ)ではサンプル組立から、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
受託評価依頼、試験条件・試験方法のコンサルティングまでご対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
【 参考:コネクタ評価サービス
(メインページ) 】
電気的性能試験:抵抗測定、絶縁抵抗、耐電圧測定、リーク電流、瞬断測定、シールド性能
機械的性能試験:外観確認、コネクタ挿入力/離脱力/保持力、端子挿入/保持力、ロック解除力、シール性
耐久試験 :高/低温放置、サーマルショック、耐湿試験、温湿度サイクル、塩水噴霧、腐食サイクル(CCT)
高圧洗浄、振動試験、複合環境試験、ランダム振動試験、カレントサイクル、過電流通電試験
耐候性試験、耐油/耐薬品性試験、熱衝撃試験、衝撃試験 など
信頼性試験・評価のご相談・お見積り
車載コネクタの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適な受託試験のご提案いたします。