端子圧着部評価:複合環境試験(振動+環境+通電試験)
概要
複合環境試験は、温度・湿度・振動・通電など、複数のストレスを同時に負荷し、圧着部の経時劣化や信頼性低下を総合的に評価する試験です。
単一条件の試験では再現できない、実車環境での複合的な影響(温度上昇+振動による摩耗など)を再現することが
目的です。
試験の目的
・接触抵抗の経時変化
・圧着部の発熱挙動(温度上昇)
・導体およびかしめ部の腐食進行
・被覆の劣化や緩み、導通断の発生有無
試験方法
1.試料を複合環境試験機に設置
2.試験プロファイルを設定
3.所定時間・所定サイクル数(例:50サイクル、300時間)を繰り返す
4.サイクル終了後に外観観察、接触抵抗、絶縁抵抗、耐電圧、リーク電流
を測定

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
USCAR-21 | 北米自動車産業向けコネクタ規格 |
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
comqudaの特徴
・試験中の電気特性(抵抗変動モニタ、瞬断測定等)通電試験を一括受託試験対応
・振動負荷、環境負荷後にそのまま電気特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ委託試験)
・振動条件に合わせた振動治具の設計・製作が可能
・面倒な配線作業もおまかせ、豊富な経験から断線しないように配線します。
よくある質問(FAQ)
単独環境試験との違いは何ですか?
単独試験は1つの環境負荷のみの評価ですが、複合環境試験は複数負荷の相互作用による劣化を再現します。
サイクル内容は変更できますか?
はい、OEM仕様や実車条件に応じて温度・湿度・凍結温度・振動条件を調整可能です。
試験後の評価方法は?
外観観察、接触抵抗、絶縁抵抗、耐電圧、温度上昇試験のほか、
必要に応じて不具合原因解析を行います。

複合環境試験のご相談・お見積り
車載コネクタの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。
株式会社comquda コンクーダ