ヒューズ試験:挿入力・離脱力測定
概要
ヒューズは端子を車載ヒューズホルダーやコネクタに挿入して使用されます。
挿入力(Insertion Force):ヒューズを端子やホルダーに挿入する際に必要な力
離脱力(Retention / Withdrawal Force):ヒューズが誤って抜けないよう保持される力
車載環境では振動・衝撃によりヒューズが外れないことが重要なため、機械的評価が必須です。
試験の目的
・挿入や取り外し時に適正な力で作業できるか確認
・車両振動や衝撃でヒューズが脱落しないことを保証
・ヒューズ端子とホルダーの設計妥当性を評価
試験方法
1,ヒューズを専用治具または試験機にセット
2,挿入力測定:ヒューズを規定速度でホルダーに挿入し、
必要な力をロードセルで測定
離脱力測定:ヒューズを規定速度で引き抜き、保持力を測定
3,試験結果を規格値と比較
4,複数個体で測定し、平均値・最大値・最小値を評価
温度や湿度条件を変えて評価する場合もある

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 8820 | 自動車用電気ヒューズの安全規格 |
JASO D610 | 車載用ヒューズの性能試験 |
comqudaの強み
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よくある質問(FAQ)
ヒューズの挿入力が高すぎる場合、何が問題になりますか?
挿入力が高すぎると、作業者がヒューズを端子に正確に挿入する際に力が必要になり、組立効率の低下や端子の変形・破損リスクが高まります。また、自動組立機での作業が困難になる場合もあります。
離脱力が低すぎる場合のリスクは?
ヒューズが振動や衝撃で簡単に外れてしまう可能性があり、車両の電気回路保護が不十分になるリスクがあります。適正な保持力は安全性と信頼性の両立に不可欠です。
挿入力・離脱力試験と電気特性試験は同時に行えますか?
原則、機械的評価と電気的評価は分けて行いますが、同時に行った経験もございます。
受託・委託試験サービス
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