リレー試験:動作電圧(Must Operate Voltage)
概要
車載リレーは、一定のコイル電圧が加わると接点を閉じて電流を流すスイッチ部品です。
Must Operate Voltage(MOV)とは、リレーが必ず作動(接点が閉じる)する最小電圧のこと。
この電圧以下では接点が作動せず、回路が遮断されるため、性能保証の重要指標です。
試験の目的
・リレーが仕様通りに最小電圧で確実に動作するか確認
・車載電源の電圧変動や始動時低電圧環境でも安全に作動するかを評価
・設計上の動作マージンの確認
試験方法
1,リレーを試験回路に接続
2,コイルに徐々に電圧を上昇させる
3,リレー接点が閉じて動作(作動)する最小電圧を測定
4,複数個体で測定して再現性を確認
動作点と復帰電圧も同時に測定することが多い

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS C 5442 | 制御用小形電磁リレーの試験方法 |
IEC 61810 | 電磁式エレメンタリリレー |
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よくある質問(FAQ)
MOV試験は負荷がある状態で行うべきですか?
通常は無負荷で作動電圧を測定しますが、負荷電流下での作動保証が必要な場合は、実際の回路条件に近い状態で測定することもあります。負荷有無による差を事前に確認することが重要です。
MOV測定と同時に接点抵抗は測定できますか?
可能です。作動電圧測定中に接点抵抗を測定することで、接点の状態(摩耗・酸化・接触不良など)も同時に確認できます。品質保証や設計検証に有効です。
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