ヒューズ試験:化学物質負荷(Chemical Resistance Test)
概要
化学物質負荷試験は、ヒューズを各種車載流体に曝露し、端子・素子・ケースの耐薬品性・耐腐食性を評価する試験です。
車載ヒューズは、エンジンルームや燃料系統、ブレーキ系統などでディーゼル燃料、バイオディーゼル燃料、
ガソリン、ブレーキ液、エンジン冷却水、エンジンオイルなど、さまざまな化学物質に曝される可能性があります。
試験中・試験後のヒューズ表示は判読可能かつ色分けが認識できる状態であることが求められ、視認性の低下による誤操作や誤判定を防ぎます。
試験の目的
・車載流体に対するヒューズ端子・素子・ケースの耐薬品性を評価する。
・表示部の判読性・色分け維持を確認する。
・車載環境での長期信頼性・安全性を担保する。

試験方法
1,ヒューズを各流体に浸漬または噴霧する。
2,規定時間曝露後、端子・素子・ケースの変化を観察。
3,表示部の文字・数字の判読性、色分けの維持を確認。

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 8820 | 自動車用電気ヒューズの安全規格 |
JASO D610 | 車載用ヒューズの性能試験 |
試験条件例
・温度:23~50℃(条件に応じて設定)
・暴露方法:浸漬、塗布、噴霧など
・試験時間:数時間~数百時間(規格または仕様に準拠)
・測定箇所:端子、素子、ケース、表示部
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よくある質問(FAQ)
化学物質負荷試験で確認できることは何ですか?
試験により、ヒューズの端子・素子・ケースが車載流体に曝露された際の耐薬品性・耐腐食性が評価できます。
また、表示部の文字や色分けが維持されるかも確認可能です。
これにより、誤操作や誤判定を防ぐ安全性が担保されます。
どのような車載流体が対象になりますか?
エンジンルームや燃料系統、ブレーキ系統などに存在する化学物質が対象です。具体的には、ディーゼル燃料、バイオディーゼル燃料、ガソリン、ブレーキ液、エンジン冷却水、エンジンオイルなどがあります。
試験方法にはどのような種類がありますか?
ヒューズを対象化学物質に浸漬、塗布、または噴霧し、規定時間曝露した後に外観や表示部の確認を行います。
短時間から長時間まで条件を調整可能で、端子や素子、ケースの変化や表示判読性を観察します。
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