リレー試験:衝撃試験(Shock Test)
概要
衝撃試験は、リレーを瞬間的な衝撃力に曝して、端子・接点・内部機構の耐衝撃性や動作安定性を評価する試験です。
車載リレーは、走行中の段差通過や事故時の衝撃、輸送過程での落下など、瞬間的な力を受ける可能性があります。
衝撃によって接点が不安定になったり、端子や内部機構が損傷すると、リレーの誤動作や導通不良につながるため、
耐衝撃性の確認は安全性・信頼性確保の上で不可欠です。
本試験では、規定の衝撃条件(加速度・時間・方向)でリレーを曝露し、動作特性や接触抵抗の変化を確認します。
試験の目的
・瞬間的な衝撃力に対するリレーの動作安定性を確認する。
・接点・端子・内部機構の損傷や接触不良の発生リスクを評価する。
・車載環境における長期信頼性を担保する。

試験方法
1,リレーを衝撃試験台に設置。
2,規定条件で衝撃を加え、試験中の作動特性を測定。
3,試験後に接触抵抗や端子の状態を確認し、異常(接触不良、端子損傷)がないかを確認。
・必要に応じて振動・温湿度条件との複合試験も実施。

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS C 5442 | 制御用小形電磁リレーの試験方法 |
IEC 61810 | 電磁式エレメンタリリレー |
試験条件例
・衝撃方向:3軸(X/Y/Z)
・衝撃加速度:50~100 G(仕様による)
・衝撃時間:6~30ミリ秒
・試験回数:3~36回
・測定項目:作動電圧、復帰電圧、作動時間、接触抵抗、端子状態
comqudaの強み
・30年以上の経験に基づく柔軟な試験提案
・標準規格準拠からカスタム条件まで対応
・不具合解析・コンサルティングも一体で提供可能
・他社試験機関のハンドリングも対応し、面倒な作業ごともワンストップでサポート
よくある質問(FAQ)
複合条件での試験は可能ですか?
はい。衝撃に加えて振動や温湿度条件を組み合わせた複合試験にも対応可能です。
これにより、車載環境をより忠実に再現した信頼性評価が可能です。
試験方向や衝撃条件は自由に設定できますか?
規格準拠条件に加え、任意の加速度・衝撃方向・試験回数でのカスタム条件にも対応可能です。
製品仕様や使用環境に合わせた評価が可能です。
受託・委託試験サービス
comquda(コンクーダ)ではサンプル組立から、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
受託評価依頼、試験条件・試験方法のコンサルティングまでご対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
信頼性試験・評価のご相談・お見積り
信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。