リレー試験:温湿度サイクル試験(Temperature and Humidity Cycling)
概要
温湿度サイクル試験は、リレーを温度と湿度を繰り返し変化させる環境下で評価し、端子・接点・内部構造の耐環境性や動作信頼性を確認する試験です。
車載リレーは、日常走行中に季節や場所によって温湿度が急激に変化する条件にさらされます。
急激な温湿度変化は端子・接点の酸化や腐食、内部部品の膨張・収縮による接触不良を引き起こす可能性があります。
本試験では、温湿度をサイクルさせることで、リレーが過酷な環境下でも安定して動作するか、接触抵抗や作動特性の変化がないかを確認します。
試験の目的
・繰り返しの温湿度変化に対するリレーの作動安定性を評価する。
・端子・接点・内部機構への湿度・温度負荷の影響を確認する。
・車載環境における長期信頼性・安全性を担保する。

試験方法
1,リレーを温湿度制御チャンバーに設置し、規定サイクルで温湿度を変化させる。
2,試験中および試験後に作動特性や接触抵抗を測定。
3,外観検査を行い、端子・接点・内部部品の変形や腐食の有無を確認。
・必要に応じて振動・衝撃・温度変化試験との複合評価も実施。

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS C 5442 | 制御用小形電磁リレーの試験方法 |
IEC 61810 | 電磁式エレメンタリリレー |
試験条件例
・温度範囲:−10℃~+65℃
・相対湿度:20~96% RH
・時間:24時間/サイクル
・サイクル数:10~50サイクル
・測定項目:作動電圧、復帰電圧、動作時間、接触抵抗
・測定箇所:端子、接点、内部構造
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よくある質問(FAQ)
試験結果で確認できる項目は何ですか?
作動電圧・復帰電圧・動作時間・接触抵抗などの電気的特性に加え、外観検査で端子・接点・内部部品の変形や腐食の有無を確認できます。必要に応じて振動や衝撃との複合評価も可能です。
試験中にリレーが動作するかどうか確認できますか?
はい。試験中および試験後に作動特性や接触抵抗を測定し、温湿度変化下での動作安定性を評価します。
複数の評価を同時に行うことはできますか?
可能です。
温湿度サイクル試験に加え、振動試験・衝撃試験・温度変化試験などを組み合わせた複合評価も対応しています。
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