車載ECUの信頼性評価:低温放置試験
概要
低温放置試験は、ECU(電子制御ユニット)が極低温環境に長時間さらされた場合に、
物理的な破損や機能不良が発生しないかを確認する試験です。
寒冷地での車両使用や輸送時の低温環境を模擬し、ECUの信頼性を評価します。
試験の目的
・ECUの低温環境下での耐久性・信頼性確認
・プラスチック部材の脆性破壊やクラックの発生有無を確認
・コンデンサや半導体素子の低温特性劣化の有無を評価
・輸送時や長期保管時の環境適合性保証
試験方法
1.ECUを恒温槽に入れ、規定された低温(例:-20℃ ~ -40℃)で
長時間保持
2.保持時間は規格や要求により変動(例:24h、96h)
3.試験後に外観、はんだ接合部の亀裂、部材の変形などを点検

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-4 | 電気電子部品の環境試験 |
JASO D014 | 日本自動車規格 |
LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・試験のみならず試験前後の特性チェック/動作確認含め、受託にて対応させていただきます。
・30年の実務経験から規格要求を理解し、開発段階から最適条件を提案
・保管・輸送条件を想定した実用的な試験計画を立案
活用事例
◦北米・欧州向けECUの低温輸送環境シミュレーション
◦EV向け制御ユニットの寒冷地環境での耐久性検証
◦OEM要求に基づく低温保持+通電確認試験
よくある質問(FAQ)
低温放置試験の温度はどのくらいですか?
一般的には -20℃~ -40℃ですが、規格や用途により異なります。
どのくらいの期間で試験できますか?
通常は数十時間(数日)が目安です。
ECU以外の部品も対象にできますか?
はい。センサー、バッテリーユニット、通信モジュールなども評価可能です。

低温放置試験のご相談・お見積り
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経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。