車載コネクタの信頼性評価:カレントサイクル試験
概要
カレントサイクル試験は、コネクタ端子に規定電流を流した状態でON/OFFの繰り返し(通電サイクル)を実施し、
端子の発熱・接触抵抗変化・損傷を評価する電気的負荷試験です。
実車ではアクセサリ負荷、制御信号、HV/EVの大電流回路などで、端子が繰り返し通電されることから、端子材質や
めっきの耐久性、接触信頼性を確認する上で必須の電気試験です。
試験の目的
・コネクタ端子の通電繰返し耐久性評価
・長期使用における接触抵抗変化や発熱リスク把握
・絶縁破壊や溶損の安全性確認
・OEM規格・車種特性に応じた電流耐性評価
試験方法
1.試料を治具に設置し、規定電流値を設定
2.通電サイクルを設定(例:45min ON/15min OFF× 1,000サイクル)
3.サイクル中、端子温度や接触抵抗を測定
4.試験後、外観確認(発熱痕・酸化・溶損)および接触抵抗・耐電圧・
絶縁抵抗を評価

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
USCAR-2 | 北米自動車産業向けコネクタ規格 |
ISO 16750-2 / 3 | 車載用通電耐久性 |
IEC 60512-2-1 / 2-2 | 国際電気標準会議 |
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
comqudaの特徴
・小電流~大電流までのカスタム通電試験・サイクル試験対応
・試験中、試験後の電気特性(抵抗変動モニタ、温度モニタ等)通電試験を一括受託試験対応
・ストレス負荷後にそのまま電気特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ受託評価体制)
・OEM仕様に応じたサイクル回数・電流値・通電パターンのカスタマイズ委託試験可能
活用事例
◦EV/HEV高電圧コネクタの発熱耐久性確認
◦信号線端子やハーネス端子の長期通電寿命評価
◦ハンダ端子・めっき端子の耐電流性比較評価
◦不具合解析における通電起因の接触不良原因特定
よくある質問(FAQ)
通電サイクルの設定はどう決めますか?
OEM要求や実車回路条件に基づき、電流値・サイクル数・ON/OFF周期を設定します。
試験中に発熱しすぎることはありますか?
はい、設定電流が高い場合や端子材質・めっき種類によって発熱が顕著になることがあります。
→ comqudaではリアルタイム温度測定で安全管理しながら試験可能です。
試験後の評価項目は?
外観観察(酸化・変色・溶損)、接触抵抗、耐電圧、絶縁抵抗を測定します。

カレントサイクル試験のご相談・お見積り
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経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。