車載コネクタの信頼性評価:高温放置試験/低温放置試験
概要
高温/低温放置試験は、コネクタを長時間、高温または低温環境に保持し、材料の劣化や機械的・電気的特性の変化を確認する評価です。
自動車はエンジンルーム内や寒冷地など、-40℃から125℃以上の厳しい環境で使用されるため、樹脂・金属・シール材などの耐環境性を把握することは信頼性保証に不可欠です。
試験の目的
・高温環境による樹脂の熱劣化・変形の確認
・低温環境における脆化・割れ・接触不良の確認
・電気特性(絶縁抵抗・接触抵抗)への影響把握
・長期使用を模擬した寿命予測評価
試験方法
1.規定温度の恒温槽内に試料を一定時間放置
高温放置:通常85℃~125℃、場合によっては150℃以上
低温放置:通常-40℃~-55℃
2.放置後、外観・機械特性・電気特性を測定
3.必要に応じて他の試験(絶縁抵抗・耐電圧・接触抵抗)と組み合わせて
総合評価

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
USCAR-2 | 北米自動車産業向けコネクタ規格 |
JASO D616 | 日本自動車規格 |
IEC 60068-2-1/-2 | 国際電気標準会議 |
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
comqudaの特徴
・高温・低温保持後に直ちに電気特性評価が可能(ワンストップ受託試験・委託試験)
・長期加速評価やOEM規格カスタム条件にも柔軟対応
・サンプル組立から材料劣化や破損についての不具合解析サポート
活用事例
◦新規コネクタの耐環境設計妥当性評価
◦エンジンルーム搭載部品の高温信頼性確認
◦寒冷地市場向け部品の低温耐久性評価
◦クレーム品調査における環境劣化要因特定
よくある質問(FAQ)
どのくらいの時間放置しますか?
一般的には数百時間(500〜1000h)が多いですが、規格や顧客仕様により数千時間に及ぶ場合もあります。
放置後はどのような評価を行いますか?
外観観察に加え、接触抵抗・絶縁抵抗・保持力など、電気的・機械的特性を確認します。
高温/低温試験を同時に依頼できますか?
はい、可能です。同一ロットから試料を分け、
並行で高温・低温評価を実施することも行っています。

高温放置試験/低温放置試験のご相談・お見積り
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