車載コネクタの信頼性評価:耐油・耐薬品試験
概要
耐油・耐薬品試験は、コネクタやハウジングの材質が、車両環境で接触する オイル・燃料・冷却液・洗浄液・洗剤
などの化学物質 に対して耐性を持つかを確認する試験です。
車載環境ではエンジンオイル、ブレーキ液、冷却液、洗浄剤などが飛散・付着する可能性があり、材質劣化・硬化・
ひび割れ・接触不良などのリスク評価が必要です。
試験の目的
・コネクタハウジング・シール材・端子材の化学物質耐性確認
・材質の膨潤、硬化、変色、脆化の確認
・絶縁抵抗や接触抵抗などの電気特性への影響評価
・OEM仕様・車種特性に応じた耐薬品性能確認
試験方法
1.試料を対象油・薬品に浸漬または塗布
例:エンジンオイル、ATF、燃料、冷却液、洗浄液
2.規定温度・時間条件で放置(例:60℃ × 24時間)
3.試験後に外観観察
ひび割れ、変色、膨潤、硬化など
4.試験後に外観観察、腐食の有無を評価
5.シール性試験

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-5 | 車載電気・電子機器の化学薬品耐性 |
IEC 60512-6-1 / 6-2 | 国際電気標準会議 |
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
comqudaの特徴
・多種類の油・薬品に対する浸漬試験経験
・ストレス負荷後にそのまま特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ受託試験・委託試験体制)
・試験で使用する薬品の購入もおまかせ
・面倒な薬品廃棄までご対応
活用事例
◦エンジンルーム内コネクタのオイル・燃料耐性確認
◦シャシー周辺コネクタのブレーキ液・洗浄剤耐性評価
◦ハウジング・シール材の材質比較・改良評価
◦不具合解析での化学物質による劣化原因特定
よくある質問(FAQ)
試験に使う薬品は自由に選べますか?
はい、車両環境に応じた油・燃料・洗浄液・冷却液などを自由に設定可能です。
薬品の購入もお願いできます?
はい。入手が困難な場合もございますので薬品によってはご相談させていただきます。
試験時間や温度は変更できますか?
はい、OEM仕様や耐久性評価条件に合わせて調整可能です。
ただし、安全上お断りする条件もございます。

耐油・耐薬品試験のご相談・お見積り
車載コネクタの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。