車載コネクタの信頼性評価:シール性試験(エアリーク試験)
概要
シール性試験は、コネクタが有する防水・防塵構造(Oリング、ゴムシール、パッキンなど)が外部環境から内部端子を確実に保護できるかを確認する試験です。
車載環境では、雨水、泥、塩分、粉塵などが侵入すると接触不良や腐食による断線リスクが高まるため、シール性の
評価は極めて重要です。
試験の目的
・コネクタの防水・防塵性能の検証
・端子腐食・短絡の防止性能の確認
・エンジンルーム・車外設置条件における耐候性評価
・IP規格適合確認(IP6KX, IPX7, IPX9K など)
試験方法
1.コネクタにエア挿入用のチューブを取り付ける
2.水中にコネクタを入れ、空気を入れる
3.一定時間毎に圧力を昇圧させて、所定の圧力まで実施する

comqudaの特徴
・防塵、防水、耐高圧洗浄、耐薬品性試験からの一貫受託評価・受託試験が可能
・ウォータフィーリングペーストでの水分検出の委託試験も対応
・X線CTによる漏れ箇所の特定も可能
活用事例
◦防水コネクタ開発時の設計妥当性検証
◦車外設置 ECU・センサ用コネクタの耐環境性能評価
◦耐久試験後のシール性能検証
◦市場不具合解析(浸水・腐食トラブルの原因究明)
よくある質問(FAQ)
IP67とIPX9Kの違いは何ですか?
IP67は「粉塵の侵入を防ぎ、1m水深で30分の浸漬に耐える」性能、
IPX9Kは「高圧・高温の水を全方向から噴射しても浸水しない」性能を指します。
試験は単品で行いますか?ハーネス付きでも可能ですか?
両方可能です。ハーネス付き評価は実使用に近い結果が得られるため推奨されます。
防水性能が低下する要因は何ですか?
ゴムシールの経年劣化、組付け不良、異物噛み込み、樹脂変形などが代表例です。

シール性試験のご相談・お見積り
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