車載ECUの信頼性評価:ALSE法
概要
ALSE法(Absorber Lined Shielded Enclosure method)は、
電波暗室を用いてECU(電子制御ユニット)の放射妨害耐性(EMS)を評価する試験方法です。車両全体で発生する電磁波環境を模擬し、電磁波で誤動作しないことを確認します。
試験の目的
・外部電磁波に対する耐性(ノイズ耐性)を評価
・国際規格やOEM規格に基づく電磁両立性の保証
・実走行環境に近い条件での製品信頼性確保
試験方法
電波暗室内にて実施
試験対象:DUT、W/H
周波数帯域:80MHz~4GHz
電界強度:200V/m
試験中に機能確認を実施

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 11452-2 | ALSE法による電磁耐性試験 |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・複数のEMC受託会社とネットワークし、広帯域周波数の評価に対応
・ECU開発段階から規格適合に必要な試験条件を提案
・EMC試験と電気負荷試験を組み合わせた総合評価が可能
活用事例
◦ECUの放射妨害評価(ISO11452-2)を通じた量産適合確認
◦OEM規格準拠の放射イミュニティ試験(200V/m)
よくある質問(FAQ)
ALSE法とTEMセル法の違いは?
ALSE法は電波暗室を使用し、実車に近い広帯域環境で評価。
TEMセル法は小型セルを用いて実施します。
試験の所要期間は?
条件によりますが、1~2日程度が目安です。

EMC試験ALSE法のご相談・お見積り
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