車載ECUの信頼性評価:結露試験
概要
結露試験は、温度差や湿度変化によりECU内部に水滴(結露)が発生した場合の耐性を確認する試験です。
車両では、寒冷地での暖房使用、雨天後の急な乾燥、夜間から昼間への温度差などで結露が生じることがあり、
短絡や腐食などのリスクを評価する目的で行われます。
試験の目的
・ECU内部基板やコネクタ部の短絡・リーク電流の有無を確認
・金属端子やはんだ部の腐食進行リスク評価
・パッキンやシール部材の防湿性能確認
・実車使用時における結露起因の不具合未然防止
試験方法
1.恒温恒湿槽を用いて温度を急変させ、表面や内部に結露を発生させる
低温保持(-10℃~‐30℃程度) →
急加熱(+50℃~+60℃、高湿度条件)
2.試験中および終了後に、外観確認・電気特性測定・機能確認を実施

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-4 | 電気電子部品の環境試験 |
LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
IEC 60068-2-38 | 温湿度(結露)試験 |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・結露試験と同時に通電動作確認や通信監視が可能
・必要に応じて冷熱衝撃試験(サーマルショック)を前処理として実施
・試験後のマイグレーション発生有無の確認も含め受託対応可能
活用事例
◦車載コネクタ付きECUの端子腐食評価
◦急冷→急加熱環境におけるマイグレーション発生リスク検証
◦OEM規格に基づく冷熱衝撃+結露試験によるマイグレーション発生確認
よくある質問(FAQ)
結露試験はどんな部品が対象になりますか?
ECUだけでなく、コネクタ、センサー、通信モジュールなど結露の影響を受けやすい製品が対象です。
結露試験と温湿度サイクル試験の違いは?
結露試験は「急激な温湿度変化により結露を強制的に発生させる評価」、
温湿度サイクル試験は「湿度変動を繰り返す長期評価」が目的です。
通電状態での評価は可能ですか?
はい。結露中の動作確認も実施可能です。

結露試験のご相談・お見積り
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