車載ECUの信頼性評価：高温放置試験
概要
高温放置試験は、ECUを高温環境に長時間さらした際に、電子部品や樹脂部材の物理的劣化や性能低下が
発生しないかを確認する試験です。
主に車両(ECU)が高温環境で保管された場合や、エンジンルーム内での使用を想定しています。
試験の目的
・ECUの長期信頼性を確認する
・樹脂部材・接着剤の劣化やはんだ接合部のクラックなど、熱による物理的劣化の評価
・保管環境における機能維持能力の確認
・将来の市場不具合を未然に防止および量産品の品質保証
試験方法
1.ECUを恒温槽に入れ、設定した高温（例：85℃～125℃）で一定期間保持
2.保持時間は規格や目的によって変動（例：240h、500h、1000h）
3.試験後、外観確認・機能動作確認・電気特性測定を実施
対応する代表的な規格
| 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|
| ISO 16750-4 | 電気電子部品の環境試験 |
| JASO D014 | 日本自動車規格 |
| LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
| ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求） |
comqudaの特徴
・試験のみならず試験前後の特性チェック/動作確認含め、受託にて対応させていただきます。
・30年の実務経験から規格要求を理解し、開発段階から最適条件を提案
・複数の試験を組み合わせた一貫サポート（例：高温放置＋温度サイクル＋振動）、
開発段階のカスタム条件にも柔軟対応概要
活用事例
◦エンジンルーム内搭載のECUにおける高温駐車(保管)環境での信頼性検証
◦OEM要求に基づく高温長期保持試験による量産前評価
よくある質問(FAQ)
高温放置試験の温度条件はどのくらいですか？
一般的には85℃～125℃ですが、規格や部品の用途により異なります。
どのくらいの期間で試験できますか？
条件によりますが、保管状態を模擬していますので数時間～数日が目安です。
通電状態での評価は可能ですか？
通電保持や機能確認を組み合わせた試験も可能です。
高温作動試験のページをご確認下さい。
高温放置試験のご相談・お見積り
車載ECUの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。