車載ECUの信頼性評価:過電圧試験
概要
過電圧試験は、ECU(電子制御ユニット)が車両の電源ラインに規定以上の電圧が印加された場合に、
誤動作や破損を起こさないかを確認する試験です。
車載環境では、発電機や電源制御の異常、バッテリー切替時の突発事象などで一時的な過電圧が発生する
可能性があるため、必須の耐性評価項目です。
試験の目的
・発電機のレギュレーター故障時の状態を模擬
・ジャンプスタートを模擬
・電源回路(レギュレータ、保護素子)の設計妥当性確認
・瞬時または持続的な過電圧に対して誤動作や破壊がないことを検証
試験方法
1.直流電源を用いてECUの電源ラインに規定電圧を印加
A 12V系 24V 1min
B 12V系 18V 60min Tmax-20℃環境下
2.試験後に外観・電気特性・機能確認を実施

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-2 | 自動車電気電子部品の電気的負荷試験 |
LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
JASO D001 / D014 | 日本自動車規格 |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・ECU仕様に応じた過電圧試験の提案が可能
・電源変動試験や瞬断試験と組み合わせた複合評価に対応
・試験実施のみならず試験前後と特性チェック含め受託可能
活用事例
◦バッテリーマネジメントECUの過電圧保護回路検証
◦EV用パワーコントロールユニットの過電圧耐性試験
◦OEM規格に基づいた過電圧+電源変動試験
よくある質問(FAQ)
過電圧試験は12V車と24V車で条件は異なりますか?
はい。12V系では18~24V、24V系では36~48Vが一般的です。
瞬間的な過電圧と長時間の過電圧、どちらも評価しますか?
はい。規格や用途により、両方を試験します。
不適合だった場合の対応は?
回路保護素子(ツェナーダイオード、TVS、ヒューズ)の見直しや電源設計改善を支援可能です。

過電圧試験のご相談・お見積り
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