車載ECUの信頼性評価:振動試験
概要
振動試験は、自動車走行中に発生する振動がECU(電子制御ユニット)へ与える影響を確認する試験です。
車両は路面状況やエンジン動作により常時振動を受けるため、長期間の使用で接合部の断線や部品の破損が生じる
可能性があります。本試験では、加速度・周波数・時間条件を規定し、ECUの耐振性を評価します。
試験の目的
・はんだ接合部やコネクタ端子の断線・接触不良の確認
・プリント基板や部材の疲労・クラック発生評価
・ECU筐体・固定部の機械的強度検証
・実使用環境に基づく耐久性・信頼性の確保
試験方法
1.振動試験機(電磁加振機または油圧加振機)を使用
ランダム振動:実車走行を模擬(例:10Hz~2000Hz)
サインスイープ:特定周波数での共振確認
2.試験中および終了後に、外観確認・電気特性測定・機能確認を実施

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750-3 | 自動車電気電子機器の機械的負荷試験 |
LV124 | 自動車電子部品の環境試験 |
IEC 60068-2-6 / -64 | 振動試験(サイン / ランダム) |
ー | OEM規格国内・海外含むカーメーカーの独自要求) |
comqudaの特徴
・振動と温度サイクルや湿度試験を組み合わせた複合試験に対応
・ECU開発段階から最適な振動条件・治具設計の提案が可能
・経験豊富な技術者が、試験準備段階から入り受託させていただきます
活用事例
◦エンジンルーム内ECUの高振動環境での接触不良リスク検証
◦EVインバータECUにおける高周波ランダム振動試験
◦OEM規格要求に基づく振動+温度サイクル複合試験
よくある質問(FAQ)
ランダム振動とサイン振動の違いは?
ランダム振動は実走行環境を模擬、サイン振動は共振点を把握する目的で使用します。
試験時間はどのくらいですか?
規格や条件により異なりますが、一般的には数時間~数百時間程度です。
通電状態での評価は可能ですか?
信号・通信を監視しながら試験を行います。

振動試験のご相談・お見積り
車載ECUの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。