ホーム » お役立ちコンテンツ » 車載コネクタの信頼性評価に関する技術コンテンツ集 » フレッティングコロージョンとは?~車載コネクタ信頼性試験編~

フレッティングコロージョンとは? ~車載コネクタ信頼性試験編~

概要

発生メカニズム

SEMのイメージ:コネクタ端子や材料の表面や微細構造を高倍率で観察し、表面欠陥や腐食状態を評価する模式図

・微小摩擦の繰り返し
  コネクタ端子や圧着部が微小に動くことで、表面の酸化膜が破壊される。

・酸化・摩耗粉の生成
  破壊された酸化膜や金属粉が接触面に残り、局所的な抵抗増加・発熱を招く。

・接触不良の進行
  微小電流で摩耗粉が酸化し、さらに接触抵抗が上昇。
  最悪の場合、断続的な通電や故障に至ることもある。

車載コネクタ信頼性試験での評価

・微摺動摩耗試験・振動試験・耐久挿抜試験
  実車の振動環境や挿抜繰り返しにより、フレッティングコロージョンの影響を再現。

・接触抵抗測定
  振動前後・挿抜前後の抵抗値変化を確認し、接触不良リスクを評価。

・SEMや断面観察
  端子表面の酸化膜破壊や摩耗粉の生成を観察して、発生メカニズムを解析。

代表的な対策

・端子材質・表面処理の最適化
  金メッキやニッケルめっきで酸化を防止し、摩耗耐性を向上。
・接触圧(接触荷重)の適正化
  微小振動でも安定した接触を維持できる圧力設計。
・端子構造の工夫
  スプリング性のある端子や接触面形状の改善で摩耗や振動影響を低減。
・接点グリスの活用
  使用材料、環境、用途に考慮する必要があるが、接点グリスの使用で摩耗低減、酸化抑制の効果がある。

まとめ

フレッティングコロージョンは、車載コネクタ端子の接触信頼性に直結する微小摩耗・酸化現象です。
振動や挿抜などの物理的ストレスを含めた評価を行い、端子材質・圧着部・設計構造の適正化によって、信頼性向上が可能となります。

comqudaの強み

・30年以上の経験に基づく柔軟な試験提案
・標準規格準拠からカスタム条件まで対応
・不具合解析・コンサルティングも一体で提供可能
・他社試験機関のハンドリングも対応し、面倒な作業ごともワンストップでサポート

よくある質問(FAQ)

お問い合わせ

関連コンテンツ

コネクタ評価

温度上昇試験

複合環境試験

車載コネクタの信頼性評価:フレッティングコロージョンとは? | コンクーダ

信頼性試験・評価のご相談・お見積り

車載コネクタの信頼性評価でお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。
経験豊富な技術者がお客様のニーズに合わせた最適な受託試験のご提案いたします。

株式会社comquda コンクーダ

TOP