車載コネクタの信頼性評価:こじり試験(こじり挿抜、こじり強度)
概要
こじり試験は、コネクタが挿入・嵌合された状態や半嵌合状態・嵌合時に、端子やハウジングに対してねじり
(こじり)荷重を加え、接触部や固定部の耐久性を評価する試験です。
自動車の実使用環境では、組付け時やメンテナンス時に工具が誤って端子を押したり、ワイヤーハーネスの取り回しによって側方から力が加わるケースがあります。このような「こじり応力」によって接触部が変形したり、端子の位置がずれたりすると、接触不良や瞬断の原因となるため、事前に評価することが不可欠です。
試験の目的
・接触部の変形有無確認
端子の圧着部や嵌合部がこじりによって破損しないかを確認。
・接触抵抗の変化確認
荷重後も電気的特性が維持されているかを測定。
・保持力の確認
端子がハウジングから浮き上がらず、保持性能を維持しているかを評価。
試験方法の例
・コネクタを上下、左右にこじりながら挿抜を行う。

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
よくある質問(FAQ)
こじり試験で注意すべきポイントは何ですか?
こじり試験では、端子やハウジングに過度な荷重を加えると試験自体で部品が破損する可能性があります。
手作業で行う場合は力のかけ方を均一にし、試験後には接触抵抗や保持力を確認して、電気的・機械的特性が維持されているかを評価するのが望ましいです。
こじり試験を実務で行う際、よくある課題は何ですか?
手作業での試験の場合、荷重のばらつきが発生しやすく、試験結果にばらつきが出ることがあります。
また、試験中に接触部が変形した場合、その原因を正確に切り分けるのが難しいこともあります。
さらに、同じ型式のコネクタでも製造ロットによる保持力の差が現れる場合があり、評価時には注意が必要です。
こじり試験の結果はどのように評価しますか?
試験中や試験後に接触抵抗の測定や瞬断の確認を行い、電気的特性に影響が出ていないか。
併せて外観検査で端子やハウジングの変形や損傷を確認し、必要に応じて保持力測定を実施して物理的耐久性も評価します。
comqudaの特徴
・試験後の電気特性(抵抗変動モニタ、瞬断測定等)通電試験を一括受託試験対応
・負荷後にそのまま電気特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ受託試験・委託試験体制)

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