車載コネクタの信頼性評価:耐塵試験(塵埃・粉塵・砂塵・防塵)
概要
耐塵試験(Dust Resistance Test)は、コネクタや電装部品が塵埃環境下でも安定して性能を発揮できるかを確認する試験です。
車両は走行中に砂塵や粉塵にさらされるため、端子間やハウジング内部に塵が侵入すると、接触不良や導通異常、
接触抵抗の上昇といったリスクがあります。
耐塵試験では、実車環境に近い条件を模擬するため、塵埃の種類や粒度、試験方式を考慮します。
IECでは保護等級が定められており、IP試験と言われます。
試験の目的
・接触信頼性の確認:粉塵侵入による接触抵抗変化や瞬断の有無を評価
・シール性能の評価:ハウジングやゴム栓・パッキンによる粉塵侵入防止効果を確認
・設計改善の指針取得:粉塵によるリスクを把握し、構造・材料選定の改善に活用
試験方法の例
・気流式式(粉塵噴霧式):タルク、ポルトランドセメント、
アリゾナダストなどを気流に乗せ循環させる
・浮遊式試験:粉塵を自然に浮遊・堆積させる

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
ISO 16750 | 車載電子機器振動試験 |
USCAR-2 | 北米自動車産業向けコネクタ規格 |
IEC 60529 | 国際電気標準会議 |
JASO D 616 | 日本自動車技術会 |
ー | 各自動車メーカー規格、Tier1独自規格 |
comqudaの特徴
・試験後の電気特性(抵抗変動モニタ、瞬断測定等)通電試験を一括受託試験対応
・負荷後にそのまま電気特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ受託試験・委託試験体制)

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