車載コネクタの信頼性評価:バッテリーコネクタ、電池パック内ハーネス
概要
EVやHEVの電池パック内では、高電圧・大電流を扱うバッテリーコネクタとハーネスが重要な役割を担います。
これらは車両の心臓部に相当し、信頼性・安全性・耐久性が直接車両性能や安全性に影響します。
FPCでのバッテリー監視や、銅バスバー・アルミバスバーでの大電流通電など様々な形状や役割があります。
信頼性評価では、電気的・機械的・環境的ストレス下での性能確認を行います。
- 高電圧通電時の温度上昇
- 絶縁性能の維持
- 機械的接続部の保持力・耐振動性能
- 電池パック内の狭小空間での熱マネジメント
また、バッテリー冷却系(クーラント/ラジエーター)やモジュール配置を考慮した評価も行われます。
試験の目的
・バッテリーコネクタ・ハーネスの導通信頼性確認
・高電圧・大電流通電下での温度上昇・発熱挙動評価
・絶縁性能・耐電圧の確認
・振動・衝撃下での接続保持力・端子摩耗評価
・冷却条件下での温度分布やホットスポットの特定
試験方法
1,試験体の設置
- バッテリーコネクタとモジュール間ハーネスを治具に固定
- 接触部やケーブル近傍に熱電対設置
2,電気的試験
- 定常通電、パルス通電による電流印加
- 接触抵抗・電圧降下をデータロガーで記録
3,環境試験
- 温湿度サイクル試験、熱衝撃試験、高温高湿試験
- 耐振動・耐衝撃試験
4,冷却評価
- クーラント循環やラジエーターを用いて温度分布を確認
- 冷却不足による発熱箇所の特定
5,解析・評価
- 温度上昇、接触抵抗変化、端子摩耗などを総合評価
- 設計改善や寿命予測に活用

comqudaの特徴
・小電流~大電流(4000A程度)までのカスタム通電試験・サイクル試験対応
・試験中・試験後の電気特性(抵抗変動モニタ、温度モニタ等)通電試験を一括受託試験対応
・電気試験ストレス負荷後にそのまま電気特性評価が可能(一貫受託評価・ワンストップ受託評価・委託試験体制)
・OEM仕様に応じたサイクル回数・電流値・通電パターンのカスタマイズ可能
活用事例
・EV用バッテリーモジュール内コネクタの耐熱評価
・高電圧ハーネスの通電温度・絶縁性能確認
・バッテリー冷却設計の最適化検証
・長期耐久評価による端子摩耗・接触不良傾向解析
よくある質問(FAQ)
ハーネスの取り回しによる温度差は評価できますか?
複数箇所の熱電対配置やサーモグラフィーで温度分布を可視化可能です。
試験時間や電流値は変更できますか?
はい、OEMや車両条件に応じて電流値・通電時間・サイクル数を自由に設定可能です。
EV化に伴い、年々電流値が増えている傾向にあります。弊社では大電流での試験実施も対応しておりますので
お気軽にお問い合わせください。(4000A程度までであれば対応経験あります)
冷却系の効果も評価できますか?
クーラント循環・ラジエーター条件を変えて温度変化を定量評価できます。
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