車載コネクタの信頼性評価:不具合解析・故障解析
概要
車載コネクタは、ECUやセンサー、バッテリーなど車両の各種電子部品を確実に接続する重要部品です。
長期間にわたる振動、温度変化、湿度、電流負荷などの環境下で、接触不良・接点不良・導通不良、絶縁劣化、
短絡、腐食などの不具合が発生することがあります。
接点不良、絶縁不良、シール不良などの不具合に合わせて解析手法の検討が必要です。
コネクタの性能低下や故障原因を特定し、設計改善や製造プロセスの最適化に活かすことを目的としています。
目的
・コネクタ接触部の接触抵抗増加や瞬断の原因特定
・絶縁破壊や漏電の原因調査
・樹脂部の劣化、炭化、変形、フレッティングコロージョンの確認
・メッキや端子表面の異物・酸化物の影響評価
方法
1.接触抵抗・絶縁抵抗測定
2.X線CTによる非破壊検査
3.原因の調査
・三次元測定機などによる寸法測定
・端子接触力(接圧)の確認
・断面観察による端子圧着部圧着状態の確認
・SEMなどによるメッキ残厚確認
炭化・酸化物の確認、異物の確認

comqudaの特徴
・サンプル組立からの一括受託試験経験によるコネクタ構造の理解
・市場不具合品からの試験条件の検討サポート
・多メーカーのコネクタに携わった経験・ノウハウ
活用事例
◦EVコネクタでの高電流通電時の接触抵抗増加原因解析
◦自動車用センサーコネクタの振動による端子摩耗解析
◦海外納入向けコネクタでの耐環境性能検証と製造改善
よくある質問(FAQ)
不具合解析はどの段階で実施すべきですか?
試作段階から量産初期・市場不具合品まで、設計・製造改善に応じて柔軟に実施可能です。
規格外のカスタム試験にも対応できますか?
はい。条件設定や測定項目をカスタマイズし、実運用条件に近い試験も可能です。
フレッティングコロージョンの影響はどう評価しますか?
端子接触部の表面観察(顕微鏡・SEM)と接触抵抗変化を組み合わせ、
摩耗や酸化の進行状況を解析します。

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