リレー試験:繰り返し作動耐久試験・連続開閉試験
概要
繰り返し作動耐久試験は、リレーを規定回数、または規定サイクルで通電・非通電を繰り返すことにより、機械的および電気的耐久性を評価する試験です。
リレーは車載用途で数万回以上の動作を繰り返す場合があり、長期使用における接点摩耗、ばね疲労、コイル劣化、チャタリング増加などが信頼性に影響します。本試験では、実使用環境に近い条件下で長期耐久性を確認し、設計マージンや寿命予測に活用されます。
試験の目的
・長期使用における接点動作の安定性・信頼性確認
・バネ、可動部、接点の機械的・電気的寿命の評価
・制御回路設計や量産仕様決定のための耐久限界データ取得

試験方法
1,試験リレーを恒温槽または室温環境に設置。
2,規定の通電電圧・電流条件で、所定回数または時間の動作サイクルを実施。
3,サイクル中、接点抵抗、動作時間、バウンス時間などのデータを随時記録。
4,試験終了後、接点摩耗、溶着、動作異常、バネ疲労などを確認。
※サイクル数や負荷電流はリレー仕様に応じて設定します。

対応する代表的な規格
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS C 5442 | 制御用小形電磁リレーの試験方法 |
IEC 61810 | 電磁式エレメンタリリレー |
comqudaの強み
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よくある質問(FAQ)
繰り返し作動耐久試験とは何ですか?
リレーを一定回数または一定サイクルで通電・非通電させ、接点やバネなどの機械部品の耐久性、電気特性の変化、寿命予測のためのデータを取得する試験です。長期使用時の摩耗や劣化の傾向を把握できます。
サイクル数や負荷条件はどう決めますか?
リレーの仕様や使用環境に応じて決定します。車載用リレーの場合、数万回以上の動作を想定することがあります。
長時間の耐久試験ではどんなトラブルに注意すべきですか?
・コイル過熱による特性変化
・接点摩耗やバネ疲労の進行
・接点の酸化や汚れによる抵抗上昇
これらを監視し、必要に応じて補正・条件変更を行います。
受託・委託試験サービス
comquda(コンクーダ)ではサンプル組立から、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
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