端子圧着部評価:引張試験(圧着部強度、電線固着力、かしめ強度)
概要
端子圧着部の引張試験は、端子と電線の接続部が設計通りの機械的強度を保持しているかを確認する試験です。圧着部の強度不足は、振動や衝撃により端子が抜ける、接触不良が発生する、断線に至るなど、車載コネクタの信頼性低下につながるため、必須の評価項目です。
試験目的

・圧着部の機械的強度の確認
・電線が端子から抜けないこと(電線固着力の評価)
・適正なかしめ強度が確保されているかの確認
・製造工程や設計仕様の妥当性評価
試験方法
1,試験体準備
・圧着済み端子を規定長さで切断・固定
・必要に応じて樹脂埋め込みやジグ装着で試験安定性を確保
2,引張試験
・オートグラフや万能試験機を用い、端子端または電線側を把持
・一定速度(例:50 mm/min)で引張り、最大荷重を測定
3,判定
・引張過程での端子破損や電線滑脱などの破壊モードも記載
・規格値や設計定め値と比較
対応する代表的な規格
comqudaの強み
・30年以上の経験に基づく柔軟な試験提案
・標準規格準拠からカスタム条件まで対応
・不具合解析・コンサルティングも一体で提供可能
・他社試験機関のハンドリングも対応し、面倒な作業ごともワンストップでサポート
お問い合わせ
comquda(コンクーダ)ではサンプル組立から、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
受託評価依頼、試験条件・試験方法のコンサルティングまでご対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
【 参考:コネクタ評価サービス
(メインページ) 】
電気的性能試験:抵抗測定、絶縁抵抗、耐電圧測定、リーク電流、瞬断測定、シールド性能
機械的性能試験:外観確認、コネクタ挿入力/離脱力/保持力、端子挿入/保持力、ロック解除力、シール性
耐久試験 :高/低温放置、サーマルショック、耐湿試験、温湿度サイクル、塩水噴霧、腐食サイクル(CCT)
高圧洗浄、振動試験、複合環境試験、ランダム振動試験、カレントサイクル、過電流通電試験
耐候性試験、耐油/耐薬品性試験、熱衝撃試験、衝撃試験 など
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