車載コネクタの不具合原因と対策

概要

「極低温-40℃と高温125℃の環境で、コネクタや電子部品の耐熱・耐寒性を評価している様子を模式的に示した図。」

こうしたリスクを低減するには、信頼性試験を通じて潜在的な弱点を抽出し、
適切な対策を講じることが不可欠です。
また、市場で不具合が発生した際には、原因調査を行い要因を特定することで、
製品の改良や再発防止につなげることが可能となります。



主な不具合原因と関連試験

要因の特定

接触抵抗の増加が確認された場合、フレッティングコロージョン、酸化皮膜の生成、あるいは接触荷重不足など、
原因の切り分けが重要です。
不具合の状況に応じて、再現試験の実施や市場不具合品の表面・成分分析、X線CTによる内部構造の確認などを行い、要因を特定します。

作業者がコネクタの端子やハウジングの傷、変形、汚れなどを目視で外観確認している様子の写真

FTA(故障の木解析)を活用することで、解析を体系的に進めることが可能です。
なお、このプロセスには製品と試験の双方に関する専門知見が不可欠です。
こうした要因分析により、設計改善、材料変更、シール性向上など、
具体的な対策につなげることができます。



対策の方向性

・接触構造の最適化(端子形状・表面処理・適正な接触荷重設計)
・シール性向上(ゴム栓・パッキン材の改良、構造最適化)
・材料選定(耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性に優れた樹脂・金属材料の採用)

まとめ

信頼性試験は、単なる合否判定ではなく、不具合のメカニズムを明らかにし、設計や材料選定、量産プロセスにフィードバックするための重要なプロセスです。車載コネクタの長期信頼性を確保するためには、不具合要因を多角的に評価し、適切な対策を講じることが不可欠です。

comqudaの強み

・30年以上の経験に基づく柔軟な試験提案
・他社試験機関のハンドリングも対応し、面倒な作業ごともワンストップでサポート
・不具合解析・コンサルティングも一体で提供可能
・不具合の原因、要因特定についての試験方法なども提案可能
 (過去には、「コネクタ接触不良の原因調査・解析手法」というテーマでのウェビナー開催)


よくある質問(FAQ)

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