ジャンクションボックス(J/B)とは? ~車載J/Bの種類と特徴~

概要

ジャンクションボックスの写真:複数のヒューズやリレーを内蔵し、車両の電装系統を制御・分岐する部品。

主な役割

・電源の分配

バッテリーや発電機から供給される電力を、エンジン制御ユニット、照明、モータ、センサーなど各システムに分配。

・保護機能

過電流が発生した際にはヒューズが遮断し、システムや配線の損傷を防止。

制御機能

リレーを介して大電流回路のON/OFF制御。近年は半導体スイッチ化も進み、さらなる省スペース化や高信頼化実現。

ジャンクションボックスの構成部品

  1. ヒューズ(Fuses)
      役割:過電流が流れた際に回路を遮断し、配線や機器の損傷を防止。
      特徴:ガラス管型、ブレード型など形状や定格電流に応じた種類が存在。
  2. リレー(Relays)
      役割:低電流信号で大電流回路をON/OFF制御。
      特徴:機械式リレーのほか、近年は半導体リレー(ソリッドステートリレー)で省スペース・高信頼化。
  3. コネクタ(Connectors)
      役割:ジャンクションボックスとハーネスや各電子部品を接続する通信・電力の入口・出口。
      特徴:高電流・高信号密度に対応。耐振動・耐熱設計が施される。
  4. プリント基板(PCB / Printed Circuit Board)
      役割:ヒューズやリレー、コネクタを電気的に接続する基盤。
      特徴:多層基板化によりコンパクト化・高信頼化。信号線や電源線を分離し、ノイズ耐性を向上。
  5. ケース・カバー(Housing & Cover)
      役割:内部部品の保護、防水・防塵性能の確保。
      特徴:耐熱・耐衝撃材料を使用。IP規格(防水・防塵)に対応。
  6. 端子・接続ピン(Terminals / Pins)
      役割:コネクタ内で導通を確保し、ハーネスとPCBを接続。
      特徴:高電流対応や耐腐食設計が施される。端子保持力や接触抵抗も評価対象。
  7. 制御・保護素子(Optional: Diodes, FETs, ICs)
      役割:逆流防止や過電圧保護、電子制御を補助。
      特徴:高精度制御や信号安定化を実現。近年はパワー半導体を搭載したスマートジャンクションも増加。

特徴

信頼性評価の重要性

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車載コネクタの信頼性評価:温湿度サイクル試験 | コンクーダ

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