端子圧着部評価とは? ~車載端子圧着部評価の特徴と種類~
概要
端子圧着部は、電線とコネクタを機械的・電気的に結合する重要部位です。ここが不適切だと、接触不良や発熱、最悪の場合は回路断線につながります。そのため、圧着部の評価は車載ワイヤーハーネスやコネクタ信頼性確保において欠かせません。

圧着部は、人間の血管と臓器をつなぐ接合部のようなもので、
微細な欠陥でも全体の機能に影響する「要(かなめ)」です。
適切なクリンプハイト(C/H)、クリンプワイド(C/W)での圧着が重要です。
評価の目的
・電気的信頼性の確認:接触抵抗が規定値内か
・機械的信頼性の確認:引張強度や保持力が十分か
・製造品質の評価 :圧着不良(未圧着、過圧着、導体ほつれなど)の有無を確認
主な評価項目
項目 | 内容 | 評価方法 |
---|---|---|
接触抵抗 | 圧着部の導通状態と電気的安定性 | 4端子法測定、低電流抵抗測定 |
引張強度 | 電線が抜けない保持力 | 引張試験機で規定荷重を印加 |
圧着形状確認 | 導体の完全かしめ、被覆かしめの適正 | 断面観察(光学顕微鏡) |
振動・衝撃耐性 | 走行環境下での接触安定性 | 振動試験、衝撃試験 |
温度・通電試験 | 通電による発熱、接触抵抗変化の確認 | 温度上昇試験、サーモグラフィー測定 |
信頼性評価の重要性
端子圧着部の評価は、車載ワイヤーハーネスやコネクタの信頼性確保に直結する重要工程です。
適切な圧着、確実な接触、耐振動・耐熱設計の確認を通じて、車両全体の安全性と長期耐久性を支えることができます。
当社では複合環境試験、サーマルショック試験、抵抗測定、固着力測定など、多様な信頼性評価もご対応可能です。
端子圧着部評価専用ページは作成中ですので参考にコネクタ評価サービスをご覧ください。
同様の耐久試験や評価項目が多く見受けられると思います。
【 参考:コネクタ評価サービス
(メインページ) 】
電気的性能試験:抵抗測定、絶縁抵抗、耐電圧測定、リーク電流、瞬断測定、シールド性能
機械的性能試験:外観確認、コネクタ挿入力/離脱力/保持力、端子挿入/保持力、ロック解除力、シール性
耐久試験 :高/低温放置、サーマルショック、耐湿試験、温湿度サイクル、塩水噴霧、腐食サイクル(CCT)
高圧洗浄、振動試験、複合環境試験、ランダム振動試験、カレントサイクル、過電流通電試験
耐候性試験、耐油/耐薬品性試験、熱衝撃試験、衝撃試験 など
お問い合わせ
comquda(コンクーダ)ではサンプル組立から、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
受託評価依頼、試験条件・試験方法のコンサルティングまでご対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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