ワイヤーハーネス、電線とは? ~車載ハーネスの種類と特徴~
概要
ワイヤーハーネスは、自動車内の電気・電子機器をつなぐ「電気の血管」にあたる部品群です。
複数の電線を束ね、必要に応じて端子・コネクタを取り付け、車両全体に電力と信号を分配します。

車載機器が増加する現代において、ワイヤーハーネスは車両の電子システムを
支える基盤であり、その重要性は年々高まっています。
主な役割
・電力供給:バッテリーから各機器へ安定的に電力を分配
・信号伝達:センサーやECU、アクチュエータ間の信号を伝送
・システム統合:多数の電子制御ユニットをネットワークとして結合
車載ワイヤーハーネスの特徴

・耐環境性 :高温、低温、湿気、振動など厳しい車載環境に対応
・軽量化 :燃費・電動車航続距離の観点から、細径化やアルミ導体化が進展
・高機能化 :CAN、LIN、Ethernetなど通信系ハーネスの増加
・モジュール化:エンジンルーム、キャビン、ドアなど用途ごとに分割設計
部品構成
・電線(導体・被覆):銅線やアルミ線をビニルや耐熱樹脂で被覆
・コネクタ :電子機器やセンサーとの接続部
・端子 :電線とコネクタを確実に接続する金属部品
・保護材 :チューブ、テープ、クリップなど、耐摩耗・耐熱・防水対策
信頼性評価の重要性
ワイヤーハーネスは、自動車全体の電気システムを支える「ライフライン」といえる存在です。
信頼性の高いハーネス設計と評価は、安全性・快適性を備えた車両開発に不可欠です。
当社ではワイヤーハーネス、端子圧着部評価など、多様な信頼性評価もご対応可能です。
ワイヤーハーネス評価専用ページは作成中ですので参考にコネクタ評価サービスをご覧ください。
【 参考:コネクタ評価サービス
(メインページ) 】
電気的性能試験:抵抗測定、絶縁抵抗、耐電圧測定、リーク電流、瞬断測定、シールド性能
機械的性能試験:外観確認、コネクタ挿入力/離脱力/保持力、端子挿入/保持力、ロック解除力、シール性
耐久試験 :高/低温放置、サーマルショック、耐湿試験、温湿度サイクル、塩水噴霧、腐食サイクル(CCT)
高圧洗浄、振動試験、複合環境試験、ランダム振動試験、カレントサイクル、過電流通電試験
耐候性試験、耐油/耐薬品性試験、熱衝撃試験、衝撃試験 など
お問い合わせ
comquda(コンクーダ)では、耐久性試験や各種評価・測定項目の信頼性試験の
受託評価依頼、試験条件・試験方法のコンサルティングまでご対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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